おなかにボタンがついていて、中から別の動物が出てくる・・・なんという発想でしょうか。この衝撃的な展開には文字も色も背景も必要ありません。 中から出てくるわけですから、だんだん動物は小さくなってゆくのですが、最後に意外な展開が待っています。 文字がありませんから、親としては自分の言葉で子供と会話しながら本を楽しむことが出来ます。
字のない絵本です。 ぞうのおなかにボタンが4つ。なんでしょう? ボタンを開けて、中からうまがでてきます。 うまのおなかにもボタンが・・・今度は中からライオンが出てきます。 ライオンのおなかにもボタンが・・・次々と動物たちが出てきます。 そして最後にネズミから出てきたのは・・・?
ぞうがいます。おなかにボタンを4つつけています。 そのボタンをはずすと、中から出てきたのは…? 次から次へと動物が登場する楽しい絵本。 文字がないことで、逆に子どもたちの想像力が大きく広がります。
絵を見れば、「ねずみくんのチョッキ」のうえのさんの作品だとわかります。
副題に「字のない絵本」とあるように、字は全く書いてありません。
全て絵で表現されている「ナンセンス絵本」です。
ボタンをはずし、次々に上の皮(?もしくはスーツ?)を脱いでいく「元・『ゾウ』の形をしたなにか」。
これはいったいなんなんでしょうかねぇ?
想像するのは楽しいです。
そして、ねずみまで小さくなった後に出てくるのが、また『ゾウ』というところがうえのさんの作品の面白さを感じました。
参加型にして、いろいろおしゃべりしながらこの本を紹介するのも楽しそうですが、
お話会で使う時、あくまでも無言で“間”だけをとって、ページをめくっていくのも楽しいかもしれません。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子12歳、)
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