またまたクロネコ団にのせられたオサムさん。今度はコンビニに暗躍する強盗団と海底で対決! アップルパイをめぐる長〜い一日。
これが楽しい話なんですよ〜。
一度読みだしたら、主人公のオサムさんのように、甘い(?むしろ危険かも)冒険の罠にはまってしまう面白さ、ワクワクさがあります。
話は単純明快ですが、オサムさんを怪盗の名誉会員として誘惑するクロネコやら、いかにも「ワルと用心棒」のような悪役とか、一見関係なさそうなコンビニ店員の女の子とか。
魅力あるキャラクターが、楽しい夢を見せてくれます。
児童書は基本的に私が先に読んで、子どもたちに薦めていますが、たまに私のカバンの中から勝手に取り出して、先に読まれてしまうこともあります。
この作品は私が読んでいると、スズキコ―ジさんの表紙絵を見た上の子が、「何、それ面白いの?」と、のぞきこんできました。
上の子は、まだ「怪盗クロネコ団あらわる!」の方も読んでいないので、「まずは1巻から読んでよ。シリーズものなんだから」と、薦めました。
ただ、1話完結になっているので、この話から読んでも、お話の面白さは十分伝わります。
しいていうと、気になるのは、オサムさんとクロネコ団との関わりが今イチ見えない点くらいかな?
とっても面白い作品だし、スズキコージさんのイラストはユニークで想像力をかきたてるし、男の子でも、女の子でも楽しく読めると思います。
1人読みなら、小学校中学年くらいから中学校の朝読などにもどうぞ。
ただ、字が少々小学生向きに大きく行間もあいているので、恥ずかしい人は表紙にカバーなどしてはいかがでしょうか?
うちの上の子は、そうして持って行ってます。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子14歳、女の子9歳)
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