病気になったマリアンヌは,あるとき自分が描いた絵のとおりに夢の中の世界が動いていることに気づきます.子どもにとっての〈不安〉と〈恐怖〉を描く異色のファンタジー.
私が中学生のときに何度も何度も読んで,
以来,大人になるまで心に残り続けた本の一冊です。
大人になってから本も買いました。
絶版だったのを,岩波書店で復刊していただいて,
とてもうれしかったです。
思春期の揺れやすい少女の心の動きがよく書かれています。
病床で描いた絵が,何度も夢の中に出てきて,
マリアンヌは,夢の中で,
そこで出会った少年と共に困難に立ち向かいます。
(現実世界にもいる少年ですが,
マリアンヌは実際は会ったことがありません)
「海の休暇」という続編もあります。
本編ほどファンタジーさは少ないですが,
本編で興味を持たれた方,どうぞこちらもお読みください。
国会図書館にしかないかなあ・・・(^_^;) (ユキノユリさん 30代・ママ 女の子6歳、女の子4歳、男の子3歳、女の子1歳)
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