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作家になりたい少年が書いた1通のファンレター。すべてはそこから始まった。有名作家と少年の、すてきな友情物語。
このところ千葉茂樹さん訳の児童書を息子と一緒に読んでいます。
9歳のマックスは、人気作家と手紙のやりとりを始めます。マックスは9歳にしていろいろな問題を抱えていることが浮き彫りになっていきます。
問題については重いものもあるのですが、重くは描かれていないし、読後感も爽やかでした。
マックスが作家のD.Jルーカスと手紙を通して友情を育んでいく様子、作家志望のマックスも物語を作り上げていくので、手紙を通した文章の書き方、物語の作り方レッスンとなっているのも魅力的でした。
子ども時代は見えている世界もまだ狭いもの、でもその分毎日一生懸命生きているということはあります。
子どものの頑なな気持ちをほぐしてやるのも、大人の力量という感じがありました。
マックスの成長ぶりには目を見張るものがあり、最後の方は私は思わず親の気持ちで涙ぐんでしまいました。
読み聞かせが終わって息子が「この本は家の本?」と聞いてきました。つまり家にある本だったらもう一度読んでみたいと思ったらしいのです。
訳者あとがきによると、このシリーズの続きがあるらしいのですが、続編があったら読みたいと思いました。ぜひ続きも出していただけたらと思います。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子9歳)
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