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人びとの間に,文字ではなくことばによって語り伝えられてきた民話のかずかず.その語り口を可能な限り生かした〈民話の文体〉を,という試みによって再話された民話集.ユーモアと知恵にあふれ,古くからよく知られてきた「かにむかし」「こぶとり」「天人女房」「ききみみずきん」など,22篇を収録.
タイトルは知っていても、読んでみると意外感があふれ出てくるような民話選です。
「なら梨とり」などは、ふたりのお兄さんの方が正直者のように思えます。
「天人女房」は、その先があるのでは、という省略型でした。
他にも妙に話が膨らませてあったり、違っていたり、口承で伝わる民話の変化が楽しめました。
どれも、読み比べしたくなるような民話でした。
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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