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童話屋が初めて出版した絵本です。表紙が二つあります。奥付も二つあります。はじめから魔法が始まるようで面白いでしょう。でもこれにはワケがあります。
絵本の主題はアナモルフォーシス。わざとひずませた絵や文字を描いておいて、それを円筒の鏡にうつすことで正しい文字や絵になる、その変化を楽しむ絵本です。
これも、しかけ絵本とよぶのでしょうか。不思議をとおり越して、ほんとに「魔法使い」のしわざのようです。
一見、よくわからない絵なのに「魔法使いのミラー」を本の中央に置くと、はっきり見えるのが驚きです。
魔法の種明かしが、くわしく書かれていますが、それでもびっくりです。
アルファベット順に動物が描かれているのも楽しいです。でも、裏表紙からめくると、ちがうものが、、、。
世界中の子どもも大人も、魔法にかかって楽しめる絵本だと思います。安野さんらしい、計算された美しさがみどころです。 (どくだみ茶さん 40代・ママ 女の子11歳)
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