
雪の降る森の中、こいぬと歩いていたおじいさんが手袋を片方落として行ってしまいます。
ねずみがかけて来て「ここで暮らすことにするわ」と手袋の中に入ります。次にやって来たかえるが「わたしも入れて」と言うと「どうぞ」と入れてくれました。うさぎ、きつね、おおかみ、いのししが次々とやって来て仲良く中に入ります。手袋はもうぎゅうぎゅうづめです。 そしてやって来たのは、くま。「わしも入れてくれ」「とんでもない。まんいんです。」のやりとりのあと「ほんのはじっこになら・・・」とくまも仲間に入れてもらい、手袋は今にもはじけそうです。
手袋が片方ないのに気付いたおじいさんが探しに戻るその先を、こいぬがかけて行くとむくむく動く手袋が・・・。「わん、わん、わん」とほえるとみんなはびっくり! 手袋からはい出して森のあちこちへ逃げて行きました。
 

ウクライナのお話しです。 とても寒そうな雪の上に落ちたあたたかそうな手袋に、次々と動物たちがやってきます。少しでも暖かくなりたいのはみんな一緒ですよね。 動物たちがやって来るたびに「中にいるのは誰?」と確認し、手袋の中にいる動物は自分を名乗ります。そして「入れて?」 「どうぞ」のくりかえし。 子どもたちは、自分もいつのまにか手袋の中の住人になった気分になるようで、そしてやって来る動物がどんどん大きくなっていくので一緒にハラハラ。 手袋の中になんて入れるわけない・・・などと大人は思ったりもしますが、こういうお話しを楽しめるのが子どもの世界、絵本の世界なのではないでしょうか。 動物が増えるにつれ、はしごが付いたり窓が出来たり改装(?)される手袋も楽しいですね。 ――(ひじり あい ;絵本ナビ オフィシャルライター)

雪の上に落ちていた手袋にネズミが住みこみました。そこへ、カエルやウサギやキツネが次つぎやってきて、とうとう手袋ははじけそう……。個性ある動物の表情が特にすばらしい傑作です。

あったかい手袋の中で… おじいさんの落としていった手袋の中に、くいしんぼねずみ、ぴょんぴょんがえる、はやあしうさぎ…と動物たちが入り込み、寒さをしのぎます。最後は大きなのっそりぐまが入り、7匹も動物が入れるはずのない大きさの手袋なのに、いつのまにか、ぎゅうぎゅうではあるけれど、全員入ってしまいます。動物たちの衣装はとてもウクライナ的。彼らの手袋の中での落ち着きぶりが何ともユーモラスです。 小さな手袋に動物全員入ってしまうことが、息子にはとても不思議で「どうやってみんな入ったのー?」がお決まりの質問でした。大人のわたしが考えてみても、何か愉快になってきます。米国でも何冊か違うイラストで、内容も少し異なった絵本が出ていますが、わたしはこのラチョフのイラストが一番好きです。訳も素晴らしいと思います。とくに動物の名称が印象的です。 ちょっと頑張って、登場人物のフェルトピースを作り、フェルトボードにペタペタはって遊べるようにしました。 (ムースさん 30代・その他米国 男8歳、女3歳 )
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