漁師は海辺で1ぴきのヒラメを助けた。ヒラメはお礼に願いを叶えてあげますが・・・
先に読んだカトリーン・ブラントの絵と比べると、かなり辛辣な絵本になっているこの作品。
王子が魔法をかけられたサカナが、なんでヒラメなのかはよく分からないのですが、このヒラメをつった漁師は、サカナの話を聞いて海に放してやります。
それを聞いたおかみさんは、次々ととんでもない要求をヒラメにしてくるように、漁師に言いつけます。
気弱な漁師と強欲なおかみさんの夫婦関係。
困り果てた漁師と醜いまでに欲望に自分を失ったおかみさん、怒り狂う海の風景がとても迫力をもって描かれています。
話の内容としては、このくらいに描かれた方が、人間の性を追及しているようでもあり、教訓的でもあり、良いのではないかと思います。
どちらかというとヤングアダルトテイストです。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子14歳)
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