びっくり!七輪で焼く「七輪陶芸」で焼締と楽焼に挑戦。土選びから成形、焼成までをすべて自分の手で。室内で焼く縄文土器、ろくろや電気窯と手づくり法もいろいろ。陶器と磁器のちがい、歴史や文化もわかりやすい。
2008年刊行。中学2年の美術の時間に出合った陶芸により、やきものの魅力に取りつかれた筆者が教えてくれる、やきもののいろいろ。
土器、磁気、などのやきものの種類。自宅で七輪と炭を使って行う七輪陶芸。歴史。焼くことで土がどう変化するか、などがわかる。
野の陶芸家だと思った。
美術品や博物館で扱われている高価な焼き物ではなく、
百貨店や豪邸に似合う余所行きの、すました表情の焼き物でもなく、
100円ショップで間に合わせて買うような焼き物でもない。
もっと生命力のある、ごつごつした力強い形で、縄文時代の人が使っていそうな焼き物。自分で土を採取してきて、手持ちの道具を工夫して自分たちの使う道具を、当たり前に作ったという焼き物。
他の陶芸の本にはない、野性味があった。
特に、土器を内側から焼くというのが圧巻。焼き物というと、素人にはできないし、専門の窯がないと焼けないものだと思っていたから、この本のやり方をみて、思い込みがぶち壊された。爽快だ。
きれいに形が整っている焼き物は、それはそれで素敵なものだとは思うが、私はこのような生命力にあふれた焼き物が好きだ。
この本を見ると、焼き物を作ってみたくなる。
自由な、のびやかで、ダイナミックな雰囲気が素敵だ。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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