お伊勢参りのふたり組、喜六と清八が主人公。旅の途中で、何気なく投げたすいかが昼寝中のきつねにぶつかります。これが、一度仇されると7回だまして返さないと気がすまないといううわさのきつね「七度狐」だったからさあ、大変……。ふたりはきつねに化かされて、川でもないのにはだかになってわたろうとしたり、こわーいおばけが出てきて伊勢おんどをおどらされたり、のてんやわんや。
型染で絵本を作る田島征彦氏、期待の新作絵本。上方落語の傑作『七度狐』を下敷きにした絵本です。大阪弁のテンポよいやりとりとダイナミックな構図の絵の組み合わせで、こわーいけれど可笑しいこのおはなしをお楽しみください。
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「じごくのそうべえ」の田島さんが構想期間30年で作り上げたこの「しちどぎつね」!!早速、ゲットしましたよ。
私の大阪弁は完璧ではないけれど、それなりに気持ちよく大阪弁を楽しむことができます。子どももそのテンポの良さにうきうきした顔で聞いてくれました。「じごくのそうべえ」シリーズも全て読んでいるので、田島さんの世界に入り込むのも簡単でした。
今回の「しちどぎつね」は、私たちにとって新しいお題だったので新鮮でした。絵本の中には、初夏の雰囲気が漂っていて今頃の季節にもちょうど良いですね。
田島さんの型染の挿絵も、とっても素敵です。新しい絵本なら、この美しい色をそのまま子ども達に伝えることができます。
小学校の中学年以上で、読み聞かせをしてみたいと思います。 (そうなんださん 30代・ママ 女の子10歳、女の子8歳)
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