月へ行ったきりのドリトル先生の帰りを,動物たちは待ちわびています.ところがある日,巨大な月のバッタにのってやっと帰ってきた先生は,なんと6メートル近い巨人になっていました.
『ドリトル先生アフリカへ行く』の巻末には、ドリトル先生シリーズのあらすじが紹介されています。
新しい巻を読むたびにそのあらすじを読むのが息子の楽しみ。
そのあらすじには、ドリトル先生がイナゴに乗って帰ってくるとあったのだそうですが、岩波少年文庫のカバーにバッタとあり、どちらが本当なのかと聞かれました。
今回、一番おもしろかったのは、帰って来たドリトル先生が月にいた時の原稿を書きたいのに診察に追われて原稿書きができず、静かな環境を求めて刑務所へ入ろうとするところでした。
こういう時に頼り?になるのが、マシュー・マグなのですが、マシューがどこが一番静かな刑務所であるかの刑務所事情に精通していることでした。
さすがにドリトル先生ものでは胡散臭いキャラクターのマシュー・マグならではだなあと思いました。
立派な紳士に見えるドリトル先生がどうやって刑務所へ行ったかは呼んでいただくとして、マシューは刑務所行きもしくは悪事を働くことを嬉々としてやつている気がして、その辺が読んでいてクスッとしてしまいました。
息子の方はというとどんどん広がるドリトル先生の言葉の世界に驚くと共に、ドリトル先生が蚊と仲良くなったら蚊が殺せるのか?ということが疑問として湧いてきたようです。
ドリトル先生なら、蚊ともうまく共存できるのでしょうか。子どもならではの不思議な発想だなあと思いました。
この本を読み終わって、「後少しでドリドル先生が終わっちゃう。楽しみがなくなる」というのが息子の切ない感想でした。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子8歳)
|