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平和な6月のムーミン谷に大洪水がおしよせる。ムーミン一家は、大水をのがれて、流れる1けんの家にうつる。そこは劇場だったので、一家はすばらしい劇をすることになって……。国際アンデルセン賞大賞受賞作家トーベ・ヤンソンがおくる傑作ファンタジー。
ムーミン谷に洪水、それも一面海のようになってしまうほどの大洪水が押しよせます。
それでもまるでそれが冒険の一部であるかのように物語が進んでいくところにムーミン一家の”らしさ”というか、たくましさを感じます。
すっかり水に浸かってしまったところに朝ご飯を探しにもぐるなんて、大変なことになっているのに、なんてほのぼのした一家でしょう。
あのニョロニョロがたねから出てくるという珍場面もあり、日常から離れたムーミンたちの冒険が楽しめる1冊です。 (はんなりとうふさん 30代・ママ )
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