*あらすじ*
追い払っても後ろからついてきた子犬を飼い主が見つかるまで龍次は家であずかることにした。後ろをついてきたから「ツイ」と名前をつける。いつも笑ったような顔をしているツイだが、夜になると悲しい声で鳴いて……。
*編集部からのおすすめ*
迷子の子犬と龍次たち家族の交流をさわやかに描いています。子犬が戦争で激減した琉球犬という種類の犬だとわかり、もとの飼い主にひきとられたとき、龍次だけでなく、兄の勘太郎、両親も一緒に涙を流します。家族のつながり、ありようを問いかけるとともに「感情を素直に表現することはとても大事なこと」という作者の思いが静かに伝わってくる物語です。
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