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読み終わった時、充足感と静寂があった。戦いにあけくれたアクイラの人生が描かれていたのに不思議な感じがした。
全編をわたって読者である自分も物語の中にいるように感じる臨場感があった。
戦いに翻弄され引き裂かれる家族たち。自分ではどうしてもあらがえない運命もある。それをどう受け止めるのか、あらがい続けるのか。
主人公のアクイラだけでなく、妹のフラビア、妻のノラ、アクイラを助けてくれる修道士など、登場人物一人ひとりの生き方から考えさせられるものが大きかった。 (はなびやさん 50代・ママ 男の子17歳)
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