工場暮らしが長かった灰色うさぎは、外の世界で花がさいたり、雨や雪が降ったりすることを、すっかり忘れていました……。自然破壊に対する怒りと悲しみをこめて描かれた、意欲的な絵本。
工場の中で、エサをとることもなく、風にふかれることもなく、なんの刺激もないありふれた毎日を送っていた、年寄りウサギ。
ある日、外から若いウサギが入ってきて、一緒に逃げるのだけれど、年寄りねずみは、久し振りの外の世界には、もう魅力を感じなくなっていた・・・
まるで、今の私達の快適な生活が、このままエスカレートしていって、このウサギのように工場くらしが当たり前になってしまうのに警告しているようだと思いました。
自然との共存共栄、私達は心にとどめておかなければいけませんね。 (イザリウオさん 40代・ママ 男の子11歳、男の子9歳)
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