遠足にいく11ぴきのねこ。先頭はとらねこ大将、一列にならんで元気よく出かけます。すると目の前にはお花畑。おや、立て札が立っていますよ。なんて書いてあるのでしょう。
「は、な、を、と、る、な……はなをとるな だって」
「とりたいなあー」
そう思っちゃいますよね、彼らなら。つりばしにやってくると「はしをわたるな」という立て札。大きな木の前には「木にのぼるな」、大きな袋の前には「ふくろにはいるな」。次々にあらわれる立て札を見て、11ぴきのねこたちはどんな行動をとるのでしょう。
ご存知、とらねこ大将と10ぴきの仲間の愉快な冒険物語「11ぴきのねこ」シリーズ。もちろん「言いつけを守りましょう」「良い子になりましょう」なんていう展開には、なりそうだけれどなりません。この第4弾には、思いもよらないキャラクターが登場します。彼の名前は「ウヒアハ」、大きな化けものです。まんまとウヒアハにつかまってしまった11ぴきのねこたちですが……!?
ちょっぴりドキドキするけど、やっぱり笑っちゃうのがこのシリーズの最大の魅力。何度も読んでいるうちに、子どもたちは、ウヒアハのことも大好きになってしまうはずですよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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