みちこはおかあさんとスーパーマーケットに行きました。するととつぜん、きつねの店員があらわれて、手まねきをするのです…。少年のイマジネーションを、ファンタスティックに描きます。
みちこは、スーパーマーケットのベンチでおかあさんを待っていました。きつねが似もちを押して行くのが見えたのでついて行きます。
見たことがない売り場では、ふろおけコーナーがありました。きつねの説明によると、だるまと札がついているおけに入るとお風呂に入っている間中はだるまになれるというのです。
最近、小沢正の作品を読んでいますが、パンを食べるとうさぎになれたり、今回はお風呂に入るとだるまになれたりするというのが、おもしろいなと思いました。
不思議な商品はそれだけでなく、えんとつも売っています。うさぎの家にえんとつをつけると、うさぎの形の煙が出てくるというのです。住んだ人の人型が煙になって出てくるものらしいのです。
実演販売さながらに、流暢な説明をするきつね。子どもらしく疑問なことをどんどん質問するみちことのやりとりがとてもおもしろかったです。
小沢正は、昔話だけでなくファンタジーも書いているのですね。次々と紹介されてる商品を子どもと一緒に読みながら時に顔を見合わせて笑ってしまいました。スーパーマーケットに、きつねが店員のショップがあったら、おもしろいでしようね。子どもだったら、スーパーで売り場を探してしまいそうです。
総ページ71の小学校低学年向けの児童書です。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子6歳)
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