子どもは、ある日、コトンと音をたてて、大人になります。かと思うと、目に見えないような、小さな出来事ですが、レンガを積んでいくように、一日一ミリ、成長します。
シャーロットの鋭い目は、その微細な成長を見逃しません。ていねいに絵本に描いていくのです。
この絵本でシャーロットは、ティモシーという男の子が、兄さんの足手まといから抜けだして、ちょっぴり大人になるその瞬間を、みごとに絵本にしました。
―いつもまとわりついてくるティモシーが見えないので、兄さんが家中をさがすと、なんとティモシーは新しくできた友だちと遊んでいて、兄さんを見ても、素気ないのです。そして、その友だちを、礼儀正しく兄さんに紹介します。
「この子、ぼくのともだちなんだ。
ジェイクっていうんだよ」
あなたのお子さんも、きっとこういう日を迎えるはずです。
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