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音楽科の受験に失敗し、新設の女子高に通うことになった玲。
自分の歌への自信喪失と、世界的なヴァイオリニストの母へのコンプレックスとでがんじがらめになり、何からも距離を置いた日々を送っていた。
しかし、クラス合唱の指揮者に突然指名されてから玲の生活は変わり始めた…。
表題作「よろこびの歌」ほか、合唱をきっかけに交流し、少しずつ変わっていく少女たちを描く。
自分の気持ちは他の人なんかにはわからない、と思う。
特に中高生時代はしばしばである。
でも、他の人の気持ちだって自分にはわからないのだ。
実はみんな同じような気持ちを抱いているのかもしれないし。
意外と周りの人々から見えているものの方が「自分の本質」に近いのかもしれない。
少し日々を生きづらいと思っている女子中高生に読んで欲しい本。 (ちひろ。さん 20代・ママ 女の子0歳)
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