朝食用にホットケーキを焼いていたら、こぶたがやってきた。もしもこぶたにホットケーキをあげると、シロップもほしいときっと言う。そこで、お気に入りのメイプルシロップをかけてあげると、体がベトベトしてきてお風呂に入りたいと言い出す。おまけに、泡のお風呂がいいなと多分言う。泡の出る粉を渡すと、おもちゃも貸してと言うでしょ、だからゴムのアヒルを探さなくちゃいけなくなる……。
米国で大人気の「もしも……シリーズ」第3弾。今回は男の子に代わって、女の子が登場です。こぶたの要求に答えているうちに、女の子はへとへとに。わがままだけどにくめない動物のキャラクターは、本シリーズに共通する魅力です。この作品では、こぶたが体をベトベトさせたり、洋服をそこいらじゅうひっかきまわしたりと、散らかすことが好きな「ぶた」の典型的な個性も同時に描かれています。ここでも最後が最初に戻り、お話は終わりません。前シリーズのねずみ、ムースと異なり、こぶたのサイズは人間の子供に類似することから、女の子とこぶたの関係は、自然に人間親子の関係のようにも見えてきます。 ――(ブラウンあすか)
もしもこぶたにホットケーキをあげると,シロップを欲しがる。シロップをあげると…?わがままこぶたの,愉快でリズミカルなお話。
ローラさんの作品だったのでこの絵本を選びました。主人公が持っているホットケーキの描写がとてもリアルでメープルシロップの輝きも美味しそうでうっとりしました。話がどんどん展開していく様子に心を奪われました。シリーズで読みたい絵本です。 (なびころさん 30代・ママ 女の子3歳)
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