さとしたち4年3組の担任は朝宮先生。やさしくてきれいな先生がみんな大好きだった。冬休みも間近なある日、クラス中の子どもたちに真っ白なセーターが配られた。先生が一人で全部編んだのだろうか…、クラスは大騒ぎに。先生は、みんなの夢や好きなものをセーターの背中に刺しゅうしてくること、という宿題をだす。さとしがある日、そのセーターをおひさまにかざしてみると、一人の少女が光の糸をつむいでいるのが見えた。「大切なものどうしをつなぐ糸」をつむぐという少女。彼女はいったい誰……? 「大切なもの」とは何かを問いかける童話。
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