ミュンヘン国際児童図書館、国際児童図書評議会(IBBY)創設者の自伝的記録。子どもの本は精神の糧となり、世界の人々の心を結びつけるという信念をもち、大戦後の荒廃したドイツで奮闘する姿が描かれます。
国際アンデルセン賞という賞は知っていますが、国際児童図書評議会(IBBY)については無知だった私ですが、この本に登場するよく知っている絵本たちが、イェラ・レップマンによって、戦後の社会で子どもたちに夢と希望をあたえた事を知り、その功績の素晴らしさに感動しました。
ドイツ生まれのユダヤ人である彼女が、アメリカから派遣される形で降り立ったドイツの廃墟からこの本は始まります。
生まれた土地で、彼女がしたことは子どもたちに夢を与えること。
読み聞かせをする者にとって、絵本の歴史を知る上でとても参考になる図書だと思います。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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