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ある日、少年は課外授業でエンパイア・ステートビルを訪れた。展望台に上がった少年の前に現れたのは、小さな雪の子。その子に誘われて行ったところは……。ウィーズナーの絵本には彼の大好きな「空」がいつも描かれている。ウィーズナーは、この絵本のために視界ゼロの日を選んでエンパイア・ステートビルを訪れた。その日ビルの展望台に訪れていたのは彼一人だったという。
文字のない絵本です。
主人公は魚(海?)に興味のある男の子。
バスでクラスのみんなと先生と一緒に
エンパイア・ステートビルへ。
喜んで展望台に行きますが、くもっていて景色は見えません。
そこで出会ったのは雲の子供。
男の子が雲の子供に乗って行った先はSECTOR7。
空飛ぶSECTOR7はなさそうで、
ありそうな気分にさせられます。
説得力のある絵のせいか?自分で物語を想像するせいでしょうか?
繰り返し読むとお話が、少しずつ変わります。
絵を見ながら『あぁココは見つからないように急いでるんだな』とか
『このお姉さんだけは雲の意見も聞いてくれるんだな』とか
後から気がついたこともお話に盛り込んでいくからです。
数回私が読んだ後に5歳の息子にも読んでもらいました。
なかなか上手に読んでくれて、
雲が得意げに星のような形になっているページでは
「本当はこんな形もできるのにさっ」と
雲の気持ちを表してくれました。
読む子によって色々なお話が生まれる絵だけの絵本です。
絵は表情が分かりやすくて、リアクションも大きく楽しいです。
一番最後の子供部屋のページが私は好きです。 (さふぁいあ。さん 30代・ママ 女の子6歳、男の子4歳)
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