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葉っぱを巻いて卵のゆりかごをつくる虫を知っていますか。初夏、平安時代の「落とし文」そっくりに巻かれた葉っぱが落ちているクリ林に、葉を巻く虫、オトシブミを追います。そこには昆虫写真の第一人者もびっくりの秘密が…。体長わずか1pの小さな虫が秘める自然の奥深さ! 小学校中学年からの写真絵本です。
帰省中に行った図書館で、私がたまたま「オトシブミ」の絵本を手に取り、
なんか風流な虫だわ〜と気になっていたのですが、先日娘と読んだ
「ムッシーげきじょう」の中にもオトシブミが出てきたので、
オトシブミの絵本を探して読んでみました。
オトシブミが落とす「落とし文」の正体は、卵を葉っぱでくるんだもの。
観察している海野さんが、この「落とし文」こと揺籃(ようらん)を
開いてみた写真があります。
かなりしっかり巻いてあって、なかなかほどけなかったこと、同じように
巻こうとしても巻けなかったことが書いてありました。
自分の体よりも大きな揺籃をどのように作っているか、細かく写真を載せて
わかりやすく解説してあります。
葉の選び方、巻き方、巻くためのコツ。
卵を産み付ける瞬間。
そして揺籃の中で、卵から幼虫、さらにさなぎに変わる様子。
オトシブミについて知りたいことが、全て載っていると言っても
過言ではないでしょう。
それでも、まだわかっていない部分も多く、推測や仮定も多いのが、
虫の世界の不思議なところ。
説明が少し難しく感じることもあるので、小学生以上にオススメです。 (ねがいさん 30代・ママ 女の子7歳、男の子3歳)
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