朝、目が覚めたときどんな気分ですか? しあわせ、つかれた、かなしい、げんき……。家の外にはどんなものが見えるでしょうか? 畑、海、ビル、公園、木……。どこへ行くのがすきですか? お気に入りの動物はどれですか?
「人は、みんな、違っています。同じ人は誰もいません」というメッセージで始まる、小さな読者向き自分探しの絵本。温かみのあるイラストと共に、各ページ、さまざまな質問が並びます。選択肢の中から選ぶことで、自分を発見したり、相手とのコミュニケーションがはかれますね。子供は選ぶ行為が大好きなので、グループなどでも楽しめそうです。 邦訳が少し直訳調ですが、それが返って子供による質問のようにも感じられ、本書の雰囲気に合っているといえるでしょう。イラストが明るくて親しみやすく、眺めているだけで楽しい気持ちになります。 見返しに描かれた子どもたちがすてきですよ。 ――(ブラウンあすか)
自分がどんなことを好きで、どんなことに興味を持っているかを知ること、
大まかにいうと自己概念といえるものかもしれません。
その自己概念が子どもにもわかりやすい形で絵本になっていると思いました。
「人は、みんなちがっています。おなじ人はだれもいません」
というのはやはり外国絵本ならではだと思いました。
自分と人とは違うということから理解は始まりますが、日本的なものの考え方だと
同じという共通項から始まるからです。
自分のことが自分でどれだけわかっているか、好きなことも嫌いなことも含めて、その方がずっと豊かな生き方や、より多くの人とつながっていくことができるかな
なんて最近思っています。
園児さんぐらいの年齢から読み聞かせをすると、親近感が持てそうな絵本だと思いました。
絵もかわいいです。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子9歳)
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