ロシア民話に題材をとった、ストラヴィンスキーの音楽劇をもとにした絵本。悪魔の誘いにのり、大事なヴァイオリンを「未来の本」と交換した兵士は…。ウィットあふれる、山本容子の華麗な世界。
悪魔が差し出した、未来が解る本とお気に入りのバイオリンを交換した兵士の物語。
ふるさとに帰れば、自分はお化けのように思われ、最愛の恋人は既に他の男と結婚して子持ちになっていて…。
悲劇のような展開が、未来が解る本のおかげで目まぐるしく変化していきます。
悪魔と兵士の掛け合いと、山本さんの不思議な絵と、読んでいる私を振り回すような絵の構成で、読み終えたら疲労感。
お話はハッピーエンドのようですが、なんだか複雑な読後感です。
(ヒラP21さん 60代・パパ )
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