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リンゴの実ができるまでを、四季の移り変わりにそって紹介。植物の成長の様子を、美しいカラー写真とやさしい文で解説する、ユニークな植物絵本。
リンゴの木に、花が咲き、実が成るまでの様子を写真で紹介した学習絵本。
1992年刊行(原書:1986)
今では年中、りんごがお店に並んでいるけれども、本当はリンゴだって実が成る時期があることを思い出させてくれる。
秋〜冬にかけて、リンゴを農家から頂いたりして、たくさん食べた。皮をむいて、塩水につけておいてからお皿に盛っていた。
うちにはリンゴの木はなかったので、どうやってリンゴになるのか知らなかった。大きな木に、小さな花が咲き、ミツバチが花粉を運んで、受粉してから、花の根元にある実が大きく育つ様子を見ていると、リンゴの実は、本当に貴重なものだとわかる。
広いところにのびのびと育つリンゴの木の写真を見ていると、気持ちがさわやかになった。
熟れてから、風で落ちたリンゴは、動物が食べたり、腐ったりする。木から落ちて腐って、カビの生えたリンゴの写真もあって、リンゴは微生物も大好きなのだと思った。
土に戻って、またリンゴになるのだろう。
なかなか植物をじっくり観察する機会がないので、こういう本でゆっくりと、1つの植物の生活を観察すると、非常に心が豊かになった気分だ。
何だって生きているし、出来上がるまで手間暇かかるものだとわかると、人も植物もなんでも大切にしようという気になる。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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