真夏の午後の庭、オニユリの花にアゲハがとまる。みいんみいん、蝉が鳴く。犬は昼寝中。突然むくむくと入道雲が湧き、空は一転、かき曇る。ケッと雨蛙の第一声、ぽつっと最初の雨が落ちてきた。ケッケッ、ゲロゲロ、カッカッ、ぽっぽっ、ざあざあざあ、雨だ雨だの大合唱! 子どもと犬は夕立の中を走り回る。そしてまた突然、雨が止む。雨蛙は黙りこみ、じいいと蝉が鳴く。
小学校で読み聞かせボランティアをしています。
もうすぐ梅雨だから…と雨の本を探していて出会いました。
けれども、梅雨というよりは、夏の雨だったので、
今回はやめましたが、いつか読んでみたい本です。
降矢さんの絵が大好きなのですが、この絵本もとっても迫力があり、
夏のうだるような暑さ、大粒の雨、そして雨の喜びが
ダイナミックに伝わってきます。
そして、ダイナミックだけど、とっても繊細でやわらかくて、
表情がたっぷりの愛らしい絵。
額にいれて飾りたいくらい、美しい緑。素敵すぎます。
大合唱のページは読んでてうきうきしますよ♪
そうそう、後ろで犬と女の子が喜んでいるのもかわいい♪
一人息子は中学生になったので、絵本はできるだけ
図書館で借りていますが、この本は「買おう!」と思う一冊でした。 (あみむさん 30代・ママ 男の子12歳)
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