多くの童話を発表し、若くして亡くなった新美南吉の選集の1冊です。表題作のほかに、9作品を収録しました。小学校の先生だった新美南吉ならではの、こどもたちの心のうごきを描いた作品です。 ○新美南吉童話選集5点(ひとりで読むなら小学校低学年くらいから)「ごんぎつねとてぶくろ」ほか1作、「あかいろうそく」ほか6作、「がちょうのたんじょうび」ほか9作、「こどものすきなかみさま」ほか9作、「こぞうさんのおきょう」ほか10作。
収録作品=こどものすきなかみさま/みちこさん/うまれてくるすずめたち/はな/せんせいのこ/いつのことだか どこのことだか/ひとつのひ/うられていったくつ/かなづち/ひろったラッパ
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「こどものすきなかみさま」の他に、9話のお話がありました。「うまれてくるすずめたち」「みちこさん」「はな」「せんせいの こ」「いつのことだかどこのことだか」「ひとつのひ」「うられていったくつ」「かなづち」「ひろったラッパ」です。素朴であたたかい優しい気持ち、思いやりが感じられる作品ばかりだなあと思いました。私は「うまれてくるすずめたち」「うられていったくつ」が特に気に入りました。悪戯少年に捕らえられて片足を紐で堅く縛られた為にか弱い足は傷ついてびっこになってしまった母すずめがうまれてくる3つの卵を心配する姿が健気で不憫で必要以上に心を痛めてる気持ちが痛いように伝わってきました。すずめたちは、びっこをひかずにちょこちょこ歩き回っている姿に嬉しくて安堵している母親に読んでいても嬉しくなりました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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