杉の苗木とり競争で、大人たちに勝った、少年太郎は「むささび太郎」とみんなから呼ばれるようになりました。
九州の南の 飫肥と言うところのお話し
杉の産地で きこりは生活していました(飫肥杉は木造船の材料になりました)
まるで軽業師のような きこりの 木登り競争のお話しです
今は亡き人 お父さんから教えてもらったきのぼり
太郎はまだ子どもでしたが 大人と混じって 木登り競争に参加するのです
思わず応援したくなります 「太郎がんばれ!」
なんと 太郎は、村いちばんの きこり ほつみができたのです(ほつみとは すぎのほをつむのです)
まるで軽業師のように 杉の木をむささびのように 飛び移るのです
太郎の姿がムササビが飛ぶ姿に似ていたから むささび太郎と呼ばれるようになったのですね
正直者の太郎でしたが 年を重ねて とうとう ある日 一番高い杉の木にのぼったきり 下りてこなかったのです・・・・・
むささび太郎のことは 村のおじいさんが 今でも言い伝えているそうです
星になってしまったのでしょうか?
ちょっと切なく かなしい お話しです (にぎりすしさん 60代・その他の方 )
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