おつかいの帰り、ルウ子は、カタツムリにさそわれて“雨ふる本屋”へ。出迎えてくれたのは、摩訶不思議な本と、ドードー鳥の店主と助手の舞々子、そして妖精たち。ドードー鳥の店主が、ここにある本は、人間に忘れられた物語に、雨をかけてできあがるという…。
久しぶりに、私自身がワクワクドキドキして読みました。
激しく降る雨の中、ルウ子が駆け込んだのは市立図書館でした。
そこで、カタツムリを追いかけて着いた先が、雨ふる本屋。
一歩踏み入ると、そこは先が読めない不思議な世界でした。
その不思議な古本屋には、これまた不思議な住人がいました。
フルホンさんと呼ばれている気難しい大きな喋る鳥や、
妖精使いという舞々子さんに、シオリとセビョーシというふたりの妖精など、
個性的というか一癖もふた癖もある登場人物に、
〈雨ふる本〉のつくり方ってなに?
鳥の男の子ってなにもの?
ほっぽり森ってどんなとこ?
とにかく、奇想天外な展開が次から次へとやってきて、
あれよあれよって感じで不思議な世界へ引き込まれていきました。
ルウ子が体験する不思議な冒険は、
息もつかせぬ展開で、どうなるんだろうとハラハラしました。
現実にもどるころには、ちょっと成長したルウ子がいました。
「面白いよ。」と、娘にすすめられて読み始めた私ですが、
ほんと、面白かった。こういうお話は大好きです。
大人の私でも、読み応えがありましたが、
ちょうど娘と同じ小学校中学年からなら楽しんで読めると思います。 (多夢さん 40代・ママ 女の子10歳)
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