むかしむかし、ヨーロッパのどこかを想像させるある絶対王権主義国家。
親から受け継いだ絶大なる富と権力を盾にする《3代目ピーマン大王》が、忠実な家臣たちに支えられ、見た目にはいちおう安定統治している。
が、税金は高額で貧富の差ははなはだしく、経済的衰退は国民生活を圧迫。
国民の大多数は常に飢えているが、大王はわれ関せず、贅沢三昧の果てに美食に飽きてしまい、最近ではめったなことでは食事に手をつけなくなってしまった。
日に日にやせ衰えてゆく大王。
后を失い後継ぎの男児のいない王国では、賢い一人娘の皇女と家臣たちが、大王と国の行く末を案じている……。
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