★翻訳者たなかなおとさんよりコメントを頂きました! 「食べる」ことに貪欲なのは、子どもだけじゃない! 途中までは、ごく真っ当なお話の進み方なのに、クライマックスでは、前作「だから?」を凌ぐ大どんでん返しが待ってます。 油断して面白可笑しく読み進むうちに、「やられた〜っ!」と、のけぞってしまうビックリな展開は、誰にも予測不可能なはず。
この作品の作者ウィリアム・ビーと言えば、従来の絵本らしからぬシニカルさで 読者に衝撃と笑いを提供してくれた前作「だから?」の記憶が蘇ってきます。 するとこの表紙に平然と佇むカエルもただごとではない気がしてきます。 そうです。ただごとではないのです。
それはそれはおそろしい魔物がいる森のはずれに住んでいるおばあさん。 おばあさんの味方は一匹の小さなカエルだけ。 ところが、このかえるときたら・・・クールにお洒落にとんでもないことをやってくれます。 「えっ?えぇっ?」 大きな衝撃を受けつつも、終盤のなんだか和やかな雰囲気に最後はさすがにね、 なんて油断していると・・・更に、そして更に!大ドンデン返しの展開が! お伽噺に慣れ親しんできた大人でも、これには驚かされます。 いや、慣れ親しんできたからこそ楽しめるのでしょうか? ここまで脅かしておいてなんですが。このお話は大いに笑っていいのです。笑って楽しんじゃってください。 ただし「だから?」がどうしても笑えない・・・という方はちょっと気をつけて。 前作同様、翻訳はたなかなおとさんが担当しているのもポイントです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
おそろしい魔物がいる森のはずれに住んでいるおばあさん。 おばあさんの味方は、たった一匹のかえるだけ。 ところが、なんてことでしょう。 このかえるときたら……。 『だから?』で人気をはくしたウィリアム・ビーのパワー全開の最新作。
小学校の図書ボランティアで読み聞かせの勉強会をしていました。皆で読み聞かせを実演して批評しあう会。本の筋は正直なところ2の次の企画でしたが、、、一人がこの本を読み始めました。
大人ばかり十数人とウチの下の娘(5歳)。だんだん盛り上がるお話にハラハラ。そして衝撃の展開に思わず大爆笑!
たいへんな盛り上がりでありました。高学年にもウケルこと間違いなし。
読み聞かせのキモは選書にあり、を実感させる本です。 (いちうさぶどうさん 30代・ママ 女の子13歳、女の子8歳、女の子5歳)
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