新年明けまして・・・今年は丑年! 丑年にふさわしくとびっきり明るい「うし」の絵本の登場です。 なあしってる? イギリスのいぬは、「バウワウバウワウ」ってなくねん。 から始まって、お次のスペインは「グァウグァウ」、フランスは「ワウワウ」。 (日本はご存知の通り。)世界中の動物の鳴き方を教えてくれるので 「へぇ〜」なんて思ってると、「けど、うしは・・・」と入ってくる。 またかえるの鳴き声に感心してると「けど、うしは・・・」、また入ってくる。 その絶妙な間に、思わず「ずっこけ」てしまうのです。 あれ、この肌に馴染んだ(コテコテの)笑いの感覚・・・作者も内容も国際的なはずなのになぜ? それもそのはず、翻訳されているのが上方落語家・桂かい枝さん。しかもRAKUGOとして世界中を笑わせる活動をされていると聞けば尚納得。 読む方も聞く方も思いっきり楽しまなきゃ損!の一風変わった絵本ですね。これは家族で盛り上がりそうです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
なあしってる? イギリスのいぬは、「バウワウバウワウ」ってなくねん。 スペインやフランスは? 日本は?国によって擬音語は様々。鳴き声ひとつとってもそれぞれです。 ユニークな絵の中に、英・西・仏・日4カ国の名所や文化が描かれて国際感覚も満点! 楽しい関西弁は、上方落語家・桂かい枝の翻訳です。
見た目は、小さい子に読んであげたくなるようなかわいさですが、6年生のクラスで読んでみました。
犬やかえる、あひるやにわとりの鳴き声が外国語だとどう表現されるのか。同じ人間の耳で同じ動物の鳴き声を聞いているのに、ところかわればとらえ方がこんなにちがうんだ!という発見におどろきます。
でも、この絵本のおもしろいところは、紹介される動物が変わるタイミングで うし のページが何度もはさまれているという点。「またか!」「わかってるがな!」みたいな独り言が、聞こえてくるようでした。(実際には静かに聞いてくれましたが)
6年生になると、このようなかわいい絵の絵本は、幼いなあって思われそうでしたが、外国語の勉強にもなるし、語学学習といってもそれがみんなが知ってる動物の鳴き声の紹介というところで、かなり聞き入ってくれたと思います。 (けいご!さん 40代・ママ 女の子15歳、男の子11歳)
|