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ペンギン親子の、感動的ないのちの物語! 南極の冬、マイナス50度。コウテイペンギンの夫婦は、命をかけて、たったひとつのたまごを守り、育てます。やさしい絵とともに、命の重さを子どもに伝える絵本
皇帝ペンギンの過酷な子育てを描いた作品です。
こんなにも過酷なのかという事実を初めて知りましたが、やはりこの事実を絵本にしたということで、この絵本の価値は決まったも同然です。
それにしても、皇帝ペンギンの父さんは、立ったまま足の上で4ヶ月間何も食べないで暖め続けるというのですから、気の遠くなる話です。
一番感銘したのは下記のくだり。
「どんなに沢山のペンギンがいても
父さんの声、母さんの声、坊やの声がわかるのです。
たまごの中にいるときに、お互いの声をしっかり覚えていたのです。」
たまごの段階から、夫婦が力を合わせているというのは感動的ですし、私達人間が失いつつある本能がそこにあるような気がしてなりません。
絵は、いつもながらのいもとさんの優しいキャラクターなのですが、坊やの姿が余りに可愛すぎるので、このお話の主旨からすると、もう少し実際の姿に近づけた方が良かったかも知れません。
科学の絵本としても通用するオススメの絵本です。 (ジュンイチさん 40代・パパ 男の子12歳、男の子6歳)
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