面白そうな建物があるとついつい中を見に行ってしまう、 家を見るのが好き、断面図に目がない・・・なんて人達へ。 この絵本はかなり欲求を満たしてくれます。 何もないがらんとした部屋からそれぞれの職人の技を生かした部屋づくりが始まります。 そして、その進行具合を断面図でじっくり味わえます。 あちこち主張だらけだった建物が、最後には建築家が本領発揮と一つの 「たのしいたてもの」へと導きます。 何しろ作者の青山邦彦さんは建築設計事務所に勤めていた方! 青山さんの描かれた他の絵本もどんどん読みたくなってしまいます。 それにしても家の絵本というのは、子どもにとっても、大人にとっても、 夢がありますね・・・。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
さびれた建物が丘の上にぽつんと建っています。 この建物、どうやら建設途中でほうったらかしになっているようです。 そこに一人の男がやってきました。男の人は「じぶんでへやをつくりたいひとがここにすめます!」と看板をかかげたのです。 すると、花屋さんや、お菓子職人やいろんな人たちが集まってきて・・・ 部屋のすみずみまで描かれた細密な絵に、子ども達はきっと夢中です!!
タイトルのとおり、たのしいたてものがたくさん出てきます。
正確にはマンションのいろいろなお部屋です。
娘は、やはりお菓子のお部屋が一番気に入っていました。他にもお花のお部屋やピエロのお部屋など、夢いっぱいのお部屋がたくさん出てきます。
最終的にはそんなお部屋が集まって、とても素敵なマンションが完成!
こんなマンションが本当にあったら遊びに行きたいなと思いました。
色々な人の気持ちがこうして形になっていくのですね。その様子が手に取るようにわかった絵本でした。
作者の方は建築家なのだとか。なるほど!と思いました。 (りおらんらんさん 30代・ママ 女の子4歳、男の子0歳)
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