不幸な児童兵少年兵を救うキャンペーン絵本
子供でも手軽に扱うことの出来る、小型の武器、小銃。
普通の生活をしていれば、見かけることもない筈のものです。
それが、大人達の紛争に巻き込まれ、幼い時から洗脳されて持たされてしまう。
子供の頃から武器や闘いの中で育つことで、大人になってもそれ以外の環境に馴染めなくなってしまう恐ろしさ。
平和が来て欲しい筈なのに、平和が来ることへの不安が端々に見て取れます。
お話の中で最も印象的だったのは、世界の国旗に剣や銃が描かれていることが多い、というものです。
剣は強さの象徴であり、それが国家の決意に繋がるもの・・・と思っていましたが、平和を希求する国のあり方を考えると、小型武器が国旗に描かれていることに、武器を必要としなければならないという矛盾があることに気付かされます。
世界的に平和を求める活動が盛んになっていても、その思いを受け入れる国家がなければ、人々が穏やかに生きていくことが出来ないということに、とても考えさせられます。
絵本型の本ではありますが、小学生よりも中学生以上の人達に読んで欲しいと思う内容ではないかと思います。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子9歳)
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