まっ黒々の姿をして、子供みたいな話し方をする変なおじさん(実はオバケ?)フーさんがひきおこす笑って泣ける騒動の数々。でも最後には不思議としみじみとしちゃうのです。
上の子は「まぁ、面白かったよ」といいました。でも、内容的には中学生より、小学校中学年から高学年くらいにお薦めです。
中学生だと、もう少しいろいろなことに対して物足りなさを感じてしまうかも。
それにしても、文章も、感覚も、描かれている世界も、ちょっと今までなく、不思議な感じでした。
日本の童話や、イギリスやアメリカなどの児童向けの本では、主人公が「何者なのか」最初の段階で、はっきり分かる場合が多く、主人公の一人称だったりすることが多いですが、
この「フーさん」、私には最初から最後まで、何者かがよくわかりませんでした。結局ぺージを閉じるまで、「フーさんて、何者?」と、思いながら読みました。
何となく、つかめたのは、フーさんって、お化けみたいなもの」「もしはそれに似た妖精みたいな存在」「たぶん、生粋の人間ではない」ということでした。
後書きを読むと、この「フーさん」原作のフィンランドでは、アニメになったりと、大変子どもたちに人気のあるキャラクターだそうです。
毎回毎回、変なことがおこったり、ちょっと風変わりな子どもたちが登場したりと、子どもたちの好奇心を刺激するのかもしれません。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子15歳、女の子10歳)
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