大ベストセラー『あらしのよるに』のきむらゆういちが贈る感動作! ずっと犬を飼いたがっていたボクのもとにやってきた雑種犬・チコ。散歩が大好きで、雨が降ろうが風が吹こうが、ボクと一緒にいたがったチコ…。ボクはチコのことをずっと忘れない――ひとりと一匹の、愛情に満ちたひと夏の物語。 2006年2月刊。
ボクは、知り合いのおにいさんから、ドブに落ちていてズブ濡れだった犬をもらいました。
チコと名づけられたその犬は、散歩が大好きで、どこに行く時もボクと一緒でした。
もともと、犬は大好きで、おかあさんは仕事で夜にしか帰ってこなかったので、寂しいボクにとっては、最高の出会いでした。
ところが、そんな生活にも、問題が起こったのです。
チコのために、子どもながらに、がんばっているようすには、心に響くものがありました。チコとの出会いで、変わっていくボク。そんな生活は、一ヶ月で終わってしまい、少し残念でした。もっと、続けることができなかったのかなあと思うことでした。
ただ、この経験を通して、ボクが大きな成長ができたこと、そして、感じたことが、伝わってきました。
最後のボクのひと言、そして、優しさ溢れる絵のタッチには、作者の思いが込められているようでした。 (おしんさん 40代・ママ 男の子23歳、女の子21歳、男の子18歳)
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