年に一度のジャングルダンスまつりでは、ライオンがタンゴを、イボイノシシがワルツを、チンパンジーはチャチャチャを上手におどります。きりんのジェラルドは首が長すぎてダンスが苦手。おまつり広場に行くと、「おどれないくせに、なんできたの?」と動物たちにからかわれ、ジェラルドは悲しくて、広場から逃げだしました。
月を見上げてため息をつくジェラルドに、こおろぎが声をかけます。「きみがほんとうにおどりたいなら、音楽が聞こえてくるよ」そういってこおろぎはバイオリンをひいてくれました。すると、まあどうでしょう! ジェラルドのからだが自然に動きはじめました。首がゆらゆら、しっぽがぷるるん、足をよこにけって、宙返り! そんなジェラルドのダンスに気づいた動物たちがまわりに集まってきました。「きせきだよ! ジェラルドのダンスはだれよりも上手だよ!」
この絵本は、子どもに自分のもつ可能性の素晴らしさをやさしく教えてくれます。
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