現代美術の旗手、大竹伸朗が不思議な絵本を作りました。鼻の頭にヒゲのある(!)ジャリおじさんの冒険物語。長い道を歩いていくと変なことが起こるのです。ナンセンス絵本の傑作。
鼻の頭に「ひげ」のある、ジャリおじさんは海のそばに住んでいました。ある日黄色い道をどんどん歩いていくと……、とジャリおじさんの冒険が始まります。途中でワニに出会ったり、もう一人の!ジャリおじさんに出会ったり、と奇想天外な冒険のお話です。
絵はなんともシュールで、あまり子ども受けしないのでは?と危惧したのですが、ところがどっこい!最初から食い入るように見ていました。何しろ、鼻の頭に「ひげ」のあるおじさんですからね。変すぎて目が離せません。
文もいいです。ムダがなくてリズミカル。「○○○ジャリ」の「ジャリ」も、どこか気分が浮き立つような、楽しいテンポにあふれています。1ページも読まないうちに、読んでいた父、聞いていた子、母、とも大爆笑!!本当に面白い絵本なので、あまり寝る前に読むことはお勧めしません。目が冴えてしまいます。 (ほがみさん 30代・ママ 男の子3歳)
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