クレヨン王国のシルバー王妃は、散歩のとちゅうできりにつつまれ、悪魔のSLにのせられてしまいました。おとものニワトリのアラエッサと子ブタのストンストンもいっしょ。元気になる“しっぽ”をつけた12の野菜の精たちの話をきいて、王妃たちは、悪魔の正体をつきとめ、やっつけるために、自分たちも妖精にしっぽをつけてもらおうとします……。
ある年のクリスマスのこと。シルバー王妃はサンタクロースから魔法の水さしをプレゼントされました。飲んでも飲んでも水がわきでてくる、この水さしを手に、王妃は12の野菜の精たちと、くるしい12か月の旅をしたのです。そして、旅がおわったとき、水がなければ生きていけない野菜の精たちに、水さしをあげたのでした。水さしは、小さな虹をつくって、どこにあるかを知らせてくれます。でも、ある日、スイレンの池におちた水さしからは、虹があがりませんでした。このことが、王妃をきけんな大事件にまきこむことになろうとは、そのときは、だれも気がつかなかったのです。
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