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人はみな心の中に、1本の木をもっている。 パリの植物園。植物学者との出会い。少女の心に、小さな芽が育ちはじめる――
「パリには2本の樹齢400年のアカシアがある。 その1本の大樹のある物語(『ルリユールおじさん』)はすでに描いた。 もう1本の樹ははじめから植物園で大切にされ、樹齢を重ねていた。 私の足が、植物園に向かうようになったのは自然のなりゆきだった。」 ――<いせひでこ(あとがきより)>
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パリの植物園の研究員である“わたし”と、日本から来ている女の子“さえら”の交流を描く。
最初はどこか影のあるさえらが、“わたし”たちや植物との触れ合いを通して健やかになっていく様子がとても愛おしい。
2006年に出版された『ルリユールおじさん』と対になる絵本。
『ルリユールおじさん』は中学〜大人向けだったが、この本は完全に大人向け。
色づかいも前作が青色が主体だったが、この本では緑が非常に印象的になっている。
一人でじっくり読みたい一冊。
実は、この本には『ルリユールおじさん』の主人公の女の子も登場している。
ぜひ手にとってみて見つけて欲しい。 (ちひろ。さん 20代・ママ 女の子0歳)
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