○内容紹介
きいちゃんは、熱があるのでねています。すると、子犬のピッピが庭にトンネルをほってどこかに出かけていって、きいちゃんにきれいなお花を届けてくれました。そして、すぐにまたトンネルにとびこんで、今度はまっかな鳥の羽を届けてくれました。ピッピのトンネルは、一体どこに通じているのでしょう?
○長新太先生も絶賛! 朝日新聞書評より(2000年5月29日)
子どもの絵について考える。
幼児の頃は、線を描く。それから成長するにつれて色をぬるようになる。線から面へ・・・となっていく。色をたくさん使う子は、おおむね外向的な性格である。
この絵本の絵は、目が回るような原色がたくさん使ってある。
画家は、外向的な性格の人にちがいない。女の子と子犬の話だが、文を書いた人も画家で、面白い絵本を描いている。元気のよい子どものような大人たちがつくったのが、この絵本である。線を描いていた幼児が少し成長して、色をぬるようになったころの作品のようである。誤解のないように付け加えれば、描きたいように描いた、子どものように無垢である、ということ。
○「きいちゃんのたからもの絵本」シリーズ既刊
1「きいちゃんのどんぐり」(秋の巻)
3「きいちゃんとゆきだるまちゃん」(冬の巻)
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