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表紙の美しい壺がこの絵本の主人公。始まりの頁は、「これからお話しするのは、その壺のなかのお話です」と始まり、 壺のふたは下に置かれます。次をめくると、「壺のなかには水が入っておりました。」とあり、その水は海なのです。
ここから階乗のお話が始まります。
10!とは10の階乗、つまり1×2×3×4×5×6×7×8×9×10のこと。
理屈ではわかりますが、イメージとしてはつかみにくいですね。
そこで、美しい数学の登場です。
壺の中に海があって、そこに1つの島があり、そこに2つの国があり、
それぞれに3つの山があり・・・。
ほらね、だんだんわかってきましたか?
後半は、それぞれの数を点で表します。
すると、その数のイメージが視覚的に体感できるというわけです。
羅列する数字にめまいがするかもしれませんが、
要はその壮大な世界を感じ取れれば良いと思います。
私だって、3628800なんて覚えられません!
ほら、この壺の美しさ、愛でたくなりませんか?
蓋を開けて覗いてみたくなるでしょう?
その感性だと思います。
子どもから大人まで、楽しんでほしい作品です。 (レイラさん 40代・ママ 男の子16歳、男の子14歳)
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