地面にたたずむ、まりがひとつ。 ころん、と動き出し、ころころ、ころがる。 ぽとーん、と落ちて、ぽんぽん、はねて、 「ぱしっ!」 棒に打たれて、ひゅーん!と飛んでいきます。 「ぴしゃっ!」 「かきーん」 四角くなったまりは、かっくんかっくん、転がり だします・・・。
「あかちゃんから絵本」は、詩人・谷川俊太郎さんと絵本作家のコラボレーション。 「ころん、ぱしっ!」まりといっしょに冒険しよう。 まだ文字をもっていないあかちゃんに、お母さんがあやすような、意味を越えた愛情のかたちのような、詩人・谷川俊太郎さんのことばに、広瀬弦さんの描く絵。 こんなリズムのある絵本に、あかちゃんは大よろこびです。
【安藤パパ】 最近、僕のまわりで転職をする人が多い。 理由はいろいろある。「仕事がつまらなくなった」「給料が安すぎる」「バカの壁・上司に愛想が尽きた」「彼女に振られたから仕事も替える」など人生いろいろだ。転職歴7回の僕としては、それぞれに発破をかけて励ますとともに彼らにはこの絵本を薦めている。 本書はシンプルな絵と擬音語だけなので一見、乳幼児向けだが、読んでいると転がるまりの姿に、つまずいたり沈んだりしながらも懸命に生きる現代人の姿が思わずダブる意味深な絵本。『もけらもけら』のように子どもと遊んだあとは、自分の人生に思いを馳せ、ひとり静かに読んでみよう。打たれた人ほどグッと来るよ。
息子がはまってしまいました。
図書館に行くたびに、この本を読んでほしいと探しにいっていたので、とうとう借りてきました。
すると、初めは私の後に続きまねして呼んでいるだけだった息子が、「ころころころ」とか「ぱしっ」「ひゅーん」とか、まりになりきり、体で表現するようになりました。
それが面白くてかわいくて・・・ また借りてしまいそうです。 (月の華さん 40代・ママ 男の子2歳)
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