くまげらは、からすほどの大きさのきつつきです。冬になると、食べ物探しでたいへんです。春の気配を感じたくまげらは、森の動物たちに、春が来たことをしらせます。そして・・・。
知人の娘さん(小学生)が生き物博士で、最近は鳥ブーム、ということで、
私も鳥の鳴き声に耳を澄ませるようになりました。
この作品も、表紙の力強い飛翔の姿に魅せられ、手に取りました。
くまげらという大型のきつつきが主人公です。
木をつつく、という行為には単なる習性、というイメージしかなかったのですが、
えさを探したり、巣を作ったりという大事な役割があったのですね。
カラ カラ カラ カラ。
森に響く、その澄んだ音が聞こえてくるようでした。
いつものように版画の絵が、自然界の息遣いを伝えてくれます。
特に冬から春という移り変わりが、色彩が増えてくることで実感できます。
空の色だって、ほら、だんだんと、絶妙に違います。
淡々と簡潔な文章もいい感じです。
遠目が利くので、春の読み聞かせ絵本として使ってみたいです。 (レイラさん 40代・ママ 男の子15歳、男の子13歳)
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