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髪の美しい娘が森に住む鬼ばばに馬にされてしまいました。若い鍛冶屋は、鬼ばばを退治して娘を助け出します。美しいスラブの田園風景を背景にした大型絵本。
ある村に髪の美しい娘がいました。隣村の若い鍛冶屋がキノコスープと木いちごジャムが好きなことを知り、娘はキノコと木いちごを採りに出かけました。夢中になって探しているうちに、娘は魔物がひそんでいると噂されている森に入りこんでしまいました。森のなかでキノコと木いちごがたくさん見つかりましたが、突然、鬼ばばが現れ、「うまそうなはちみつの色じゃ。ひとつ、おぶっておくれ」と娘の髪をつかんで、娘を馬にしてしまいました。森の奥の馬小屋に閉じこめられた娘は、鍛冶屋に助けてもらう方法はないかと考えました。「蹄鉄がなかったら、あんたを乗せても長くは歩けないでしょう」と鬼ばばに話しました。なるほどと思った鬼ばばは、馬を鍛冶屋のところに連れていきました。勇敢な鍛冶屋は、鬼ばばを退治して娘を助けだしました。そして、二人はめでたく結婚しました。スラブの美しい田園風景を背景にした大型絵本です。
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「かものむすめ」の感想にも書きましたが、娘が図書館で見つけ、
「とにかく絵がとっても上手なんだよ。本当にきれいな絵なの。」と、
心の底から感動し、教えてくれた絵本。娘が話していたとおりの素晴らしい絵でした。
「いいなあ、Jもこんなふうにうまく描けるようになりたいな。」と言いながら、読み終えるとすぐに、画用紙に向い、「はちみついろのうま」の絵を描き始めました。何度も何度も本を見ながら、一生懸命に描き写している娘。絵本は、いろんな面で、大きな力を与えてくれますね。
残念ながら、絶版のため入手できませんでしたが、娘のオリジナル版を大切にとっておこうと思います。
お話も、雄大なロシアの大地を想像させ、機知に富んだ面白さがありました。昔話として読んでも楽しく、絵画として見ても楽しめる1冊です。 (ガーリャさん 40代・ママ 女の子6歳)
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