シベリアから氷に乗ってやってきた、若いしろふくろうが主人公です。陸地の奥に入り込んでしまい、故郷に帰れなくなってしまったしろふくろうは、夏の北海道の暑さからどうやってのがれ、生き延びるのでしょうか。
しろふくろうはシベリアに住む大きなふくろうで、海に流氷が浮かんでいるのを見て、どんどん先に進んでいきます。
すると陸が見えてきて、それは北海道でした。
そこにはたくさんのえさがいて、気が付いたら流氷が消えてしまうほど日にちが経ってしまいました。
これではシベリアに帰れません。
しろふくろうは暑さに耐えながら、いつか故郷に帰れる日を待ちます。
あきらめずに孤独の中で、希望を持ち続ける姿に感動します。
今の子どもたちにはこんな我慢が必要かもしれません。
このしまふくろうの姿から何かを感じ取ってもらいたいと思いました。
しろふくろうがどうなったのか、それは読んでください。
版画の絵がすばらしいです。
高学年からお薦めです。 (おるがんさん 40代・ママ 女の子、男の子)
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