『長くつしたピッピ』にインスピレーションを与えたと言われる児童文学。
1941年以来、ドイツ語圏の子どもたちに永く愛されてきた不朽の名作。
舞台はクロアチアの小さな港町セニュ。
母を亡くし孤児になったブランコは、ひもじさのあまり落ちていた魚をひろったのを
見とがめられ、投獄されてしまう。牢屋の中で悲しみにくれるブランコを赤い髪の女の子が
救い出す。孤児たちを率いる「赤毛のゾラ」だった。
ブランコはゾラたちの仲間に加わり、廃墟となった城で暮らしはじめる。
食べていくのもやっとの厳しい暮らしだが、子どもたちは明るく、したたかに生きる。
正義感の強い彼らは、ある日、村から行商に来る子をいじめる中学生たちに仕返しをした。
しかし、それが街じゅうを巻き込む大騒動に発展する……。
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